iTunes Festivalのラインナップを眺めていたら、一人、気になるアーティストを見つけた。
アメリカはノースカロライナ州出身のシンガーソングライター、Ryan Adamsである。
Everybody Knows/Ryan Adams
日本ではあまりメジャーでないようだが、一応ユニバーサルミュージックによるオフィシャルサイトがある(ただし更新は、2009年を最後に途絶えてしまっている模様)。
彼は2005年に来日し、フジロックフェスティバルに出演している(あいにくの悪天候とマイクのコンディションに機嫌を悪くしており、当日のプレイはちょっとした語り草になっている)。
Ryan Adamsインタビュー/Almost Fomous
http://www.almostfamous.jp/interviews/ryan_adams_2005.php
彼は、非常に多作である。
ミュージシャンとしてのキャリアはWhiskeytownというバンドのフロントマンを務めるところから始まっており、この時代に3枚のアルバムをリリースしている。
Wiskeytownを解散した後ソロに転じているが、その後、The Cardinalsというバンド名で発表したものを含め、合計14枚のアルバムを発表している(2005年には何と、年間に3枚ものアルバムをリリースしている!)。
上にリンクしたインタビューなんかを読んでいると破天荒で取っ付きにくく、粗暴な人物といった印象を抱かせるが、音楽の方はしっかりやっているようで好感が持てる。
Gimme Something Good/Ryan Adams
自分の中でのイメージは、Jack Whiteに近い。
オーソドックスなギターロックをベースにし、クラシカルなスタイルを持ち、少し捻りが効いている(キャラ的に)点などが共通しており、自分の好みにマッチしている。
New York, New York/Ryan Adams
このPVは冒頭にあるとおり2001年9月7日に撮影されている。時は9.11の4日前、後方に今はなきワールドトレードセンターの姿が見て取れる。
Ryan Adams discography
http://en.wikipedia.org/wiki/Ryan_Adams_discography
iTunes Festivalには日本時間で9月22日 5:00からの出演が予定されている。
http://www.contactmusic.com/article/ryan-adams-itunes-festival-2014_4329823
2014/09/19
2014/08/10
USインディの良心/The National
アメリカはニューヨーク、ブルックリンのインディーズバンド:The Nationalに最近はまっている。
彼らを知るようになったきっかけは、AppleのCMで使われているEnglandという曲を聴いたことである。
CMを見て気になり調べたところ、The Nationalというバンドの曲であった(アルバム:High Violet収録)。
こういうとき、Shazamって便利ですね。CMが流れたときに、すぐさまiPhoneをTVにかざして曲を調べられる(結構お世話になっている)。
Chérie's Verse/Apple
England/The National
彼らは純粋にアメリカのインディーズバンドである。
メンバー5人はもともとオハイオ州・シンシナティの出身であるが、活動の拠点はブルックリンであり、バンドはブルックリンの音楽シーンを牽引するインディーズバンドとして紹介されている。
結成は1999年。これまでに6枚のアルバムをリリースしており、15年ほどのキャリアを持つ。
この曲が収録されたHigh Viletは彼らの5枚目のアルバムであり、本作と合わせて前作:Boxer(4th)、そして次作:Trouble Will Find Me(6th)を聴いたが、これがまたいずれも、すごく良い。
取り分け4thアルバムのBoxerなんて、アルバム全体を通してダークでクラシカルでしっとりとした、でも退屈でないロックを鳴らしており、信じられないくらい完成度の高い作品である。
Anyone's Gohst/The National
このバンドからは、"正統"、"堅実"、"良質"といったキーワードを連想する。
彼らが活動してきたこの15年間、自分の知らないところでThe Nationalは堅実に、でも着実な成果を積み上げてきており、確固とした存在感を持ち続けていたのである。
何故今までこのバンドのことを知らなかったのだろう…と悩ましく思ってしまう。
USのバンドってどうしてもUSらしさが抜けないものだと勝手に思っていたのだけれど、彼らの音楽を聞く限りそういったことは全く無くて、これまでの自分の偏見が誤っていたということに気付かされた。
"USインディの良心"と言われるのもうなずける。またひとつ、お気に入りのバンドが増えたなあと思う。
公式ホームページを見るとLiveツアーも精力的に行っており、数回の来日も果たしている模様。
次回作のリリース時には、来日するだろうか。
一度生で観てみたいものである。
The National
http://americanmary.com/
彼らを知るようになったきっかけは、AppleのCMで使われているEnglandという曲を聴いたことである。
CMを見て気になり調べたところ、The Nationalというバンドの曲であった(アルバム:High Violet収録)。
こういうとき、Shazamって便利ですね。CMが流れたときに、すぐさまiPhoneをTVにかざして曲を調べられる(結構お世話になっている)。
Chérie's Verse/Apple
CMのテーマは"旅"であるが、音楽のイメージが、壮大で異国的な雰囲気を感じさせる映像と上手くマッチしている。
このCMは1分程度で、音楽もボーカルの全く入っていないものであるが、原曲はMatt Berningerのバリトンが深く心地良く響き、後半に向かって静かに高まってゆく曲の構成と相まって、より壮大なイメージを感じさせるものとなっている。
England/The National
彼らは純粋にアメリカのインディーズバンドである。
メンバー5人はもともとオハイオ州・シンシナティの出身であるが、活動の拠点はブルックリンであり、バンドはブルックリンの音楽シーンを牽引するインディーズバンドとして紹介されている。
結成は1999年。これまでに6枚のアルバムをリリースしており、15年ほどのキャリアを持つ。
この曲が収録されたHigh Viletは彼らの5枚目のアルバムであり、本作と合わせて前作:Boxer(4th)、そして次作:Trouble Will Find Me(6th)を聴いたが、これがまたいずれも、すごく良い。
取り分け4thアルバムのBoxerなんて、アルバム全体を通してダークでクラシカルでしっとりとした、でも退屈でないロックを鳴らしており、信じられないくらい完成度の高い作品である。
Anyone's Gohst/The National
このバンドからは、"正統"、"堅実"、"良質"といったキーワードを連想する。
彼らが活動してきたこの15年間、自分の知らないところでThe Nationalは堅実に、でも着実な成果を積み上げてきており、確固とした存在感を持ち続けていたのである。
何故今までこのバンドのことを知らなかったのだろう…と悩ましく思ってしまう。
USのバンドってどうしてもUSらしさが抜けないものだと勝手に思っていたのだけれど、彼らの音楽を聞く限りそういったことは全く無くて、これまでの自分の偏見が誤っていたということに気付かされた。
"USインディの良心"と言われるのもうなずける。またひとつ、お気に入りのバンドが増えたなあと思う。
公式ホームページを見るとLiveツアーも精力的に行っており、数回の来日も果たしている模様。
次回作のリリース時には、来日するだろうか。
一度生で観てみたいものである。
The National
http://americanmary.com/
2013/09/11
アルバムレビュー:AM/Arctic Monkeys
9月4日に日本先行リリースされたArctic Monkeysの5thアルバム:AMを聴いている。
作品を重ねるごとに新たな一面を見せる彼らであるが、今作は、過去の作品に近い雰囲気を感じさせる曲がいくつか見られた。
音の印象や雰囲気の傾向は、Humbag(3rd)に近い(Humbag、世間的な評価はあまり高くないそうですね。個人的には好きなアルバムですが)。
そして、AlexのサイドプロジェクトであるThe Last Shadow Puppets、さらにはAlexのソロ作品であるSubmarineを思わせる一面もある。
本作を聴いてまず印象に残ったのは、リズム・コーラスの存在感と曲の幅広さ。
他アーティストが演奏に参加したりコーラスが多用されていたりと、曲の構成は以前に比べて複雑化している。
本作は、ライブでの再現や実際の演奏というよりも、アルバムを聴くことに重点を置いて作られた作品であると感じた。
アルバムにコーラスとして参加しているQueens Of Stone AgeのJosh Hommeは「午前0時以降に聴くべき、セクシーな作品」といった発言をしているが、まさにそういった雰囲気を感じさせる。
一聴してすぐに好きになるようなアルバムではないが、じっくり聴き込むと、Arctic Monkeysのヒストリーの1ページを刻むしっかりとした存在感がある。
いわゆるスルメというやつである。
アルバムごとに新しくなっていたバンドのロゴは、前作と同じものであった(変わると思っていたのだけれど)。
以下に、第一印象からのアルバムレビューを書く。
#1:Do I Wanna Know?
1曲目は、先行リリースのシングル:Do I Wanna Know?から始まる。
Arctic Monkeysのアルバム中、最もスローテンポな幕開けである。
この曲に限らず、このアルバムには別れた恋人(または上手くいっていない恋人)に対する感情を歌った曲が多い。どうしてもAlexと、4年程付き合っていたAlexa Chungとの破局について考えてしまう。
#2:R U Mine?
シングル・ヴァージョンとは違う新たなアレンジ。アルバム収録にあたり再録はされていないようだが、ドラムの音量が大きくなっており、全体的にはっきりとした音質にリマスタリングされている。収録曲中、最もハードな曲。
#3:One For The Road
印象的なコーラスから始まる曲。#9:Why'd You Only Call Me When You're High?のように、真夜中から早朝にかけての時間帯を思わせる。
#4:Arabella
不気味なイントロに逆回転のギター音がまず、耳につく。イントロの重厚で怪しいメロディが格好いい。切れ味の良いサビもメリハリがあって良い。
#5:I Want It All
リズミカルでアップテンポな曲。ギターのメロディを聴いて、どこかで聴いたことがある…とずっとひっかかっていたのだが、音階こそ違えど、RadioheadのBonesという曲(アルバム:The Bendsの5曲目)のギターと似ている(サビのバックで流れているリードギターのメロディ)。歌詞中、The Rolling Stonesの2000 Light Years From Homeという曲が登場する。
#6:No.1 Party Anthem
Humbug好きにはたまらない1曲であろう。Secret DoorやCornerstoneに近い雰囲気を持っている。どこかしら、SmithWesternsのような曲。
#7:Mad Sounds
タイトルのとおり、まどろっこしい曲である。ゆっくりとした曲の雰囲気から考えると、アルバム中の位置づけは、前作でいうところの#11:Suck It And Seeか。これらを比較するだけで、本作が前作に比べていかにスローな作品であるかということが分かる。
#8:Fireside
Last Shadow Puppetsを感じさせる。短く刻むギターにラテンっぽいメロディ。どこか哀愁を感じさせる、徐々に上がっていく展開も良い。アルバムを聴いて、最初に好きになった曲である。
#9:Why'd You Only Call Me When You're High?
扱っている歌詞の内容もメロディも、アルバム中最も”今らしい”曲。時代を逆行するバンドのルックスとは違い、往年のArctic Monkeysらしい1曲であると感じた。
#10:Snap Out Of It
テンポよく、規則正しく刻まれるリズムにより規則正しく進んでいく、比較的はっきりとした曲。コーラスは多用されている。
#11:Knee Socks
凝った作りで、曲の展開は複雑に変化する。エフェクトをかけたコーラスも新しい。
#12:I Wanna Be Yours
スローな曲で幕を開け、スローな曲で幕を閉じる本作。
前半のハードな雰囲気とは打って変わって、どこか哀愁を漂わせる曲である。
#13:2013
日本盤に収録されたボーナストラック。アルバム前半のハードな曲達と同じグループに属するであろう1曲。「ボーナストラックくらい、アップテンポな曲を!」と思って少し期待していたのだが、今の彼らは、そういう曲は作らないようである。
バンドにとって5枚目のアルバムとなる本作。
例えばストロークスでいうと5枚目はComedown Machineに当たるのだが、それと比較してどうだろう。
真新しさがあるとはいえず、鉄板のヒットソングのように突き抜けた曲が収録されているわけでもない。既存のArctic Monkeysを期待して聴くと、間違いなく消化不良を起こしてしまうだろう。
ある意味、不満を感じるほどに、安定している。
でも逆に、この安定感こそがArctic Monkeysの凄さであると思う。
斜め上の方向を行く斬新さや思い切った音楽性の変化はないが、ゆるやかに、でも着実に、バンドとしての個性は強固になっている。
この若さにしてこの円熟っぷり。
バンドが更なる変化を遂げ、これぞArctic Monkeysというものを築きあげていくところを、今後も見守っていきたいと思った次第である。
作品を重ねるごとに新たな一面を見せる彼らであるが、今作は、過去の作品に近い雰囲気を感じさせる曲がいくつか見られた。
音の印象や雰囲気の傾向は、Humbag(3rd)に近い(Humbag、世間的な評価はあまり高くないそうですね。個人的には好きなアルバムですが)。
そして、AlexのサイドプロジェクトであるThe Last Shadow Puppets、さらにはAlexのソロ作品であるSubmarineを思わせる一面もある。
本作を聴いてまず印象に残ったのは、リズム・コーラスの存在感と曲の幅広さ。
他アーティストが演奏に参加したりコーラスが多用されていたりと、曲の構成は以前に比べて複雑化している。
本作は、ライブでの再現や実際の演奏というよりも、アルバムを聴くことに重点を置いて作られた作品であると感じた。
一言で言うなら、アコースティックでどこか開放的であった前作と違い、今作はエレクトリックで内向的。
Suck It And Seeに見られたピーカンの砂漠のような明るいイメージはなく、全体的に暗い、夜の印象。アルバムにコーラスとして参加しているQueens Of Stone AgeのJosh Hommeは「午前0時以降に聴くべき、セクシーな作品」といった発言をしているが、まさにそういった雰囲気を感じさせる。
一聴してすぐに好きになるようなアルバムではないが、じっくり聴き込むと、Arctic Monkeysのヒストリーの1ページを刻むしっかりとした存在感がある。
いわゆるスルメというやつである。
アルバムごとに新しくなっていたバンドのロゴは、前作と同じものであった(変わると思っていたのだけれど)。
以下に、第一印象からのアルバムレビューを書く。
#1:Do I Wanna Know?
1曲目は、先行リリースのシングル:Do I Wanna Know?から始まる。
Arctic Monkeysのアルバム中、最もスローテンポな幕開けである。
この曲に限らず、このアルバムには別れた恋人(または上手くいっていない恋人)に対する感情を歌った曲が多い。どうしてもAlexと、4年程付き合っていたAlexa Chungとの破局について考えてしまう。
#2:R U Mine?
シングル・ヴァージョンとは違う新たなアレンジ。アルバム収録にあたり再録はされていないようだが、ドラムの音量が大きくなっており、全体的にはっきりとした音質にリマスタリングされている。収録曲中、最もハードな曲。
#3:One For The Road
印象的なコーラスから始まる曲。#9:Why'd You Only Call Me When You're High?のように、真夜中から早朝にかけての時間帯を思わせる。
#4:Arabella
不気味なイントロに逆回転のギター音がまず、耳につく。イントロの重厚で怪しいメロディが格好いい。切れ味の良いサビもメリハリがあって良い。
#5:I Want It All
リズミカルでアップテンポな曲。ギターのメロディを聴いて、どこかで聴いたことがある…とずっとひっかかっていたのだが、音階こそ違えど、RadioheadのBonesという曲(アルバム:The Bendsの5曲目)のギターと似ている(サビのバックで流れているリードギターのメロディ)。歌詞中、The Rolling Stonesの2000 Light Years From Homeという曲が登場する。
#6:No.1 Party Anthem
Humbug好きにはたまらない1曲であろう。Secret DoorやCornerstoneに近い雰囲気を持っている。どこかしら、SmithWesternsのような曲。
#7:Mad Sounds
タイトルのとおり、まどろっこしい曲である。ゆっくりとした曲の雰囲気から考えると、アルバム中の位置づけは、前作でいうところの#11:Suck It And Seeか。これらを比較するだけで、本作が前作に比べていかにスローな作品であるかということが分かる。
#8:Fireside
Last Shadow Puppetsを感じさせる。短く刻むギターにラテンっぽいメロディ。どこか哀愁を感じさせる、徐々に上がっていく展開も良い。アルバムを聴いて、最初に好きになった曲である。
#9:Why'd You Only Call Me When You're High?
扱っている歌詞の内容もメロディも、アルバム中最も”今らしい”曲。時代を逆行するバンドのルックスとは違い、往年のArctic Monkeysらしい1曲であると感じた。
#10:Snap Out Of It
テンポよく、規則正しく刻まれるリズムにより規則正しく進んでいく、比較的はっきりとした曲。コーラスは多用されている。
#11:Knee Socks
凝った作りで、曲の展開は複雑に変化する。エフェクトをかけたコーラスも新しい。
#12:I Wanna Be Yours
スローな曲で幕を開け、スローな曲で幕を閉じる本作。
前半のハードな雰囲気とは打って変わって、どこか哀愁を漂わせる曲である。
#13:2013
日本盤に収録されたボーナストラック。アルバム前半のハードな曲達と同じグループに属するであろう1曲。「ボーナストラックくらい、アップテンポな曲を!」と思って少し期待していたのだが、今の彼らは、そういう曲は作らないようである。
バンドにとって5枚目のアルバムとなる本作。
例えばストロークスでいうと5枚目はComedown Machineに当たるのだが、それと比較してどうだろう。
真新しさがあるとはいえず、鉄板のヒットソングのように突き抜けた曲が収録されているわけでもない。既存のArctic Monkeysを期待して聴くと、間違いなく消化不良を起こしてしまうだろう。
ある意味、不満を感じるほどに、安定している。
でも逆に、この安定感こそがArctic Monkeysの凄さであると思う。
斜め上の方向を行く斬新さや思い切った音楽性の変化はないが、ゆるやかに、でも着実に、バンドとしての個性は強固になっている。
ルックスも含めて独自のスタイルを突き通す姿は、彼らに心酔するファンにとって心強い。
驚いたのが、Alex Turnerはまだ27歳であるということ。この若さにしてこの円熟っぷり。
バンドが更なる変化を遂げ、これぞArctic Monkeysというものを築きあげていくところを、今後も見守っていきたいと思った次第である。
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