2012/10/10

ティーンエイジャーのどこか頼りなげな感じ/Smith Westerns


Smith Westerns、なんとも微妙な空気感を持つバンドである。


Weekend/Smith Westerns

彼らの2ndアルバムであるDye It Blondeの1曲目、Weekendは良い。曲も良いし、PVも良い。
PVの中の彼らは、空虚でナンセンスな日常を過ごしているように見える。何をするでもなく、ただ時間が経過するのを待っているだけのように感じられるのだ。
蛍光イエローのチーズの色も、不自然にグリーンなソーダの色も、どちらも極めて非日常的だが、彼らにとってはそれはごく当たり前の日常なのである。

アルバム全体を通して聴いてみると、その完成度は決して高いとは言えない。だからこそ、その時限りの空気みたいなものが表現されているような気がして、多少の荒削りさが、逆に作品の質を高めているようにすら感じる。
これらの曲を作ったのは、シカゴに住む若干二十歳の3人組なのだ。そう思って聴いていると、いろいろと感じるものはある。
ティーンエイジャーのどこか頼りなげな感じや、自分を振り回す感情の起伏なんてどこ吹く風といった風情で飄々としている様が、何とも切ない。そんなアルバムである。



Imagine Pt.3/Smith Westerns


彼らの原点にはブリットポップがあるそうで、アルバムは全体を通してノスタルジックな雰囲気を醸している。
アルバム5曲目"Fallen In Love"、7曲目"Only One"は、特にブリットポップらしい雰囲気を持っている。
(冒頭のバンドHPにて、アルバムDye It Blondeの全曲が試聴可能)

どの曲もメロディは良質であり、まだ歳もそこそこの彼らが、勢いに頼ることをせず、雰囲気でここまで聴かせるアルバムを作ったことは素直に素晴らしいと思う。


Smith Westernsは、イリノイ州シカゴ出身のインディーロックバンドである。彼らの音楽はDavid Bowie、T.Rex、そしてBrit Popからの影響を受けている。バンド自身の名前を冠したデビューアルバムは、HoZac Recordsより2009年6月5日にリリースされた。アルバムのほとんどは、冬から初春にかけてのMax Kakasek's basementで録音された。彼らは2011年1月18日に発売リリースされた最新アルバムであるDye It Blondeより、ニューシングル"Weekend"を2010年11月4日にリリースした。最近では、彼らはArctic MonkeysのSuck It And Seeツアーにて前座を務めている。 
Smith Westerns are an indie rock band from Chicago, Illinois. Their musical influences include David Bowie, Marc Bolan, T. Rex and Brit Pop.Their self-titled debut album was released on HoZac Records on June 5, 2009. Most of the album was recorded throughout the winter and early spring in Max Kakacek's basement.They released a new single, "Weekend", on November 4, 2010, from their most recent album Dye It Blonde, which was released on January 18, 2011.Most recently, they have been opening band for the Arctic Monkeys in their Suck It and See Tour.(Wikipediaより抜粋)

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