2013/05/14

混沌: Amok/Atoms For Peace

Atoms For Peace


今更感が満載で、1周どころか既に数周遅れな話題であることは請け合いなのだけれど、Atoms For PeaceのAmokを聴いた。

Radioheadは好きだし、Tom Yorkのソロも聴いていたのに、何故かこのアルバムだけは聴こうという発想がなく、音楽好きな友人からアルバムを買ったという報告を受けたときも当たり障りのない返事で聞き流していたのだが、ひょんなことから一聴して見事にはまってしまい、思わずiTunesストアで購入した。
たまたま街でかかっていたBGMが気になり、例のごとくshazamで読み取ったところ、本作1曲目のBefore Your Very Eyes...であったのである。
シングルカットされた#2:Defaultも、病み付きになる曲である。

Radioheadの中でも、個人的にはよく聴くKid AおよびAmnesiacの2作に近い雰囲気を持っており、非常に抽象的でありながら何度も聴かせる中毒性は見事としか言いようがない。
無機的な電子音主体の音作りでありながら、Tomの裏声と響くようなエフェクトが不思議と有機的な雰囲気を醸しだしており、暗い印象ではあるが冷徹な雰囲気でない。

Atoms Foe Peaceという”バンド”とこういった曲とがどうしても結びつかなかったのだけれど、以下のようなライブの様子を見ると、納得。
混沌。意図してやっているのか、無造作にやっているのか分からないが、一聴の価値あり。


And It Rained All Night/Atoms For Peace

どういったかたちで曲作りが行われているのかが、非常に興味深い。

2013/05/08

ファーストインプレッション:Modern Vampires Of The City/Vampire Weekend


http://www.vampireweekend.com/
Vampire Weekendの3rdアルバム:Modern Vampires Of The Cityがリリースされた。

本国アメリカでは上記画像のように発売日が5月13日へと延期されたが、日本では予定どおりリリースに至ったようである(先行リリースと謳われている)。


バンドとして初めて、外部プロデューサー(アリエル・レヒトシェイド)を起用しており、”オーガニックなサウンド”が売りという本作。
これまでとは違ってニューヨークではなくロサンゼルスで、ボーカルの録音は部屋の窓を開けて行われたそうである。

大きな方向転換はないものの、バンドとしての変化は見られる。
全体的には、豪華な音作りになっていると感じた。特に、スケール感の大きな曲(#2:Unbelievers)や強い威力を持った曲(#3:Stepや#4:Diane Young等、余裕でシングルカットできるような曲)の存在は、バンドが円熟しつつあること、またメジャーになったことを感じさせる。
ボーカルのエズラ・クーニグ曰く「年齢を重ねるほどクールになっていったウディ・アレンのように、歳をとるにつれて失われるエネルギーの代わりにエレガンスさを獲得する、そんな方法論を音楽に持ち込みたいと思った」とのこと。
前作のような若さやポップさは確かに影を潜めていると感じる。
エズラは今年で29歳。バンドとしても歳を重ね、転換期を迎えているということか。

アルバムの全曲は下記にて試聴可能。
http://hostess.co.jp/xl/vampireweekend/news/2013/05/002483.html




#1:Obvious Bicycleはアルバムの前評判どおりオーガニックなサウンドの一曲。穏やかにアルバムの始まりを告げる。
#2:Unbelieversは軽快なオルガンの音が何ともご機嫌な曲。ほのぼのとした出だしから軽快に抑揚を見せる曲調と、”I know I love you, and you love the sea”と高らかに歌い上げるボーカルはとても良い。
#6:Hannah Huntは、終盤、唐突に盛り上がりを見せるピアノの音が印象的。
#4:Diane Young、#10:Ya Heyはボーカルにかけたエフェクトが面白い。


まだ全ての曲を聴き込んでいないが、ファーストインプレッションは非常に良い。
オーガニックで有機的であるが、アルバムの空気は緩んだものではない。
むしろこれまで以上にスマートな作品ではないか。

PVやジャケットから感じられるものは、バンドの活動拠点であるニューヨークの姿。
本作は、これまで以上にその都会的な部分が押し出されており、それがアルバムのバックボーンに洗練されたイメージを与えている。
Vampire Weekendの魅力である平和的な雰囲気は変わらず保たれており、ところどころにくすぐったいような仕掛けも見られる。ジャンル不明とも言える曲調も健在。


クレバーでウィットに富んでいながら、一方で捻りやハズしも見られ、エッジも効いている。
この何ともハイセンスな感じが、やはりVampire Weekendの魅力であるなと思った。
余談であるが、Photo By Neal Boenzi/New York Timesとクレジットされたアルバムジャケットも格好いい。

2013/04/22

毒されそうな音楽/Foals

不穏なメロディが耳について離れない。
何の曲かと思っていたら、FoalsのBaloonsであった。

Baloons/Foals

公式のPVは以下のリンクからも。
http://www.youtube.com/watch?v=zHcOFmiswcQ
奇妙な動きもなかなかだが、間奏部分で流れるメロディが相当に印象に残る(上の動画で1:44以降)。
こういう曲を作るバンドってなかなかいないと思うのだ。

そして、Foalsといえば、この曲。


Cassius/Foals

こちらのPVもなかなか。天井からぶら下がった肉塊(心臓?)が何を意味しているのかは分からないが、バンドの特徴的なダンスも面白い。
どちらもデビュー作であるAntidotesより。
アルバムタイトルの意味は、解毒剤。
こんな曲を聴かされたら、逆に毒されそうな気がしないでもない。
ジャケットもなかなかに奇妙。

最近の曲は全くチェックしていなかったのだが、聴いてみるとどうも平凡になってしまっている気がする。
やはり、1stの頃の非凡な感じが良い。

最新アルバム:Holy Fireからの数曲は、以下のリンク(バンドの公式サイト)にて視聴できる。
http://www.foals.co.uk/video.htm

フォールズは、イングランドオックスフォード出身のロックバンド。テクニカル且つダンサブル曲調が持ち味。2008年に発表したアルバム『アンチドーツ 』でUKチャート3位を獲得。ブラーやR.E.M.等の前座も経験している。(Wikipediaより)